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~語るべきことなど何もないのに~
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大船渡高校の佐々木郎希投手が,地区予選の決勝に出場できなかった件について。



事の経緯は省くとして,結論から言うと私は監督の判断に反対である。

100歩譲って投げさせないとしても,外野を守るくらいはさせるべきだった。



佐々木君の肩や肘が万全な状態で決勝まで勝ち上がることは難しかったのかもしれない。
だから,決勝まで行くということは肩や肘への負担も避けられなかったと思う。


高校生で160キロは確かに逸材だし,壊したくないという「理屈」は理解できる。


しかし,高校野球における甲子園は,「理屈」では表しきれない価値があるはず。

甲子園に出場できた喜び,出場できなくてもそれに向けて仲間と死ぬほど努力したという経験こそが,かけがえのないものなのである。

佐々木君がこれからプロ野球に入ってメジャーに行って大活躍して,巨万の富と名声を得たとしよう。それでも甲子園に出場できなかった,決勝の試合に出ることすらできなかった,この不完全燃焼感を消し去ることは,「絶対に」できない。プロに行けば,それこそ肘を壊さないようにプレイをしなければならない。完全燃焼できるチャンスは,ほとんどが高校,大学までである。


サンデーモーニングで張さんは,当然怒っていた。それに対して,ダルビッシュや長友が揶揄するツイートをしていたようだが,彼らのように満足なアスリート人生を送れた成功者には,佐々木君の無念は理解できないと思う。ケガのリスクと戦えないアスリートは一流にはなれても,伝説にはなれない。


私のいとこは,昔甲子園で記録を作ったほどのピッチャーだったが,プロに入ると全く活躍できなかった。彼と話す機会は全くないので確認できないが,プロで活躍できなかったことよりも,高校野球で完全燃焼できたことのほうが,勝っているのではないか。高校のテニス部で不完全燃焼すらできなかった私は,そのように想像する。



理屈「だけ」で言うなら,監督の判断は正しい。しかし,記事や報道を見る限り,佐々木君も他の部員も納得していたようには思えない。なんなら,監督も自信があるようには見えない。大事なのは説得力であって,それは理屈だけから生まれるものではない。


最近はもう,よほどのことがない限り記事を更新しないつもりだったのだが,今回の件は,賛成する人も反対する人も漠然と意見を述べているように見えてイライラしたので,つい書いてしまった。







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絶対誰も気づかないと思いますがdeathは不吉なので改名。
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