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結論から言うと大正解だった。
厳かに登場するジェイ・ジー
このライブを観ていなければ、今年のサマソニについて語る気も起きなかったと思う。
さて。
ヒップホップで頂点に立った男は何人もいるが、頂点に立ち続けているのはこのジェイ・ジーだけだろう(「ヒップホップ」を「ポップミュージック」に置き換えてもいい)。
そんなことは彼の経歴をネットで調べれば簡単にわかる(ちなみにビヨンセの旦那)ことだけどここは百聞は一見にしかずで、この日のライブを見れば、誰でもそう断言できる。それくらい、音から感じられるスケール感が大きかった。スタンド席で四方八方に乱反射する彼のラップと重厚なトラック、それらを浴びながら揺れるオーディエンスの群れ。その光景はまさに圧巻で、アメリカで勝つとはこういうことなのかと思い知らされた。
ライブの前半はロックをはじめ色んな国の音楽を吸収した巨大なヒップホップであり、ポップミュージックが鳴らされていた。そこから中盤のハイライトとしてビヨンセが登場、Empire State Of Mindでニューヨークの風景を見せるという流れ。そこには確かにアメリカという国のストーリー、精神的なルーツが表現されていたと思う。そして同曲はジェイ・ジーとアリシア・キーズのコラボなのだけど、そんなことは全くお構いなし。ビヨンセのボーカルは圧倒的で美しく、ステージ上の夜景を宇宙に変えてしまっていた。
というのもオーバーな表現ではあるが、実際周りも「えー!?」って驚いてたし、私もそのあまりの美しさに危うく嗚咽を漏らしかけた。今まで素晴らしいライブはいくつも観てきたけど、ああいう感動の仕方をしたのは初めてだった。
貫禄ビヨンセ
そもそも私がジェイ・ジーに対して持っていたイメージはもっぱら超有能なプロデューサー(それはそれで全然間違っていないのだけど)であって、ラッパーとしては、声にクセがないというかアクが足りない感じでロック的要素に欠ける印象だった(それはそれで全然間違っていたのだけど)。しかしそのアクのなさも逆に考えれば、どのジャンル、どのアーティスト、どのリズム、どの国のオーディエンス、と何でも親和性を持ちうるといえる。
もっと言うと例えば、北斗神拳は対戦した者の拳を全て我が物とすることができるといわれているが、ジェイ・ジーの無敵さもそういう感じに近いと思う。それはヒップホップという音楽自体が雑食性の高い自由なジャンルであることと無関係ではなく要するに、
ジェイ・ジー=ヒップホップ
ヒップホップ=ジェイ・ジー
と言ってしまっても全然問題ないと思う。
大体これだけ巨大な成功を収めていれば、遅刻するとかステージ上で不遜な態度をとってもおかしくないのに、この日のジェイ・ジーからそのような印象は全く感じられなかった。それどころか、ステージにサマソニ公式Tシャツを着て登場する気の配りよう。謙虚なのか寛容なのか知らないが、こういう大物ミュージシャンもめずらしいと思う。
この分だと、ジェイ・ジーによるアメリカのポップミュージック独占ないし寡占状態はまだまだ続く、ということなのでしょう。
ということで1日目終了。
終わりよければすべてよしな日でした。
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