~語るべきことなど何もないのに~
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おニャン子クラブ
モーニング娘。
AKB48
アイドルとして1人では無理だが人数の勢いでごまかす、という意味で共通点がある(と一応は言える)。
この流れをリアルタイムで見てきた人間からすると、
オリジナルはおニャン子クラブであって、
モー娘はおニャン子のパクリであり、
AKBは秋元によるおニャン子のセルフカバー
という見方をしてしまうのは無理もない気がする。
しかし私は、そのような図式は単純化しすぎて不正確であるように思う(自分で単純化しといて言うのもなんだけど)。
おニャン子クラブは、アイドルブームが終焉に差し掛かった80年代半ばに出てきたグループ。
それまでの明菜、聖子、マッチ、ひろみなどのようなトップスターが出てこなくなりつつある中、
でも、ひと束いくらで売ればまだお金儲けできるでしょ?とアイドルブームの残り汁をアレンジして商品にしたのが、おニャン子だった。
秋元氏がアイドルブームを終わらせたとの批判は当時からあったが、その点に関しては間違いであると思う。
秋元氏がおニャン子をやらなくてもブームは終わったし、誰かがおニャン子みたいなことはやっていたはず。
そもそも、一個人にブームを終わらせるほどの力があるとは思えない。
というのが私の考え。
そしてAKB。
私は、AKBは、モー娘を「アレンジ」したものと考える。
モー娘は一般素人からのオーディション選抜を基本としていたのであって、
おニャン子のようにスカウトはしたけど聖子や明菜になれなかった人たちの寄せ集めではなかった。
一般素人からアイドルになるのか、トップアイドルにはなれずアイドルになるのかでは出発点が違う。
おニャン子は、寄せ集めとはいえその後何人もソロで活躍できたくらいだから、それなりのオーラは元々あった。
だから歌が下手かろうがダンスが下手かろうが、それは昔のアイドルブームの名残として成立したのである。
これに対してモー娘は出発点が一般素人だから、(最低限の魅力や個性が必要なのは当然の前提としても)昔のアイドルのように歌や踊りが下手では話にならなかった。
そこで、新メンバーのオーディションやポジション争いといった競争原理を視聴者に晒し、ファン心理を煽るやり方を導入した。参加型といってもいい。
この両者の比較を見たとき、AKBがどちらに近いかは説明するまでもないでしょう。
00年代半ばにモー娘ないしハロプロ一派が飽きられつつある中、彼らがやれなかったことをやり、あるいはもっとお金が集まる方式を導入したのが、秋元氏のAKBという流れ。おニャン子が出てきたときの流れとよく似ている。
なので私の目から見て秋元氏という人物は、新しい物を発明するパイオニアとかオリジネイターというよりは、時代の流れを読んでお金儲けの仕組みに変換するアレンジャーとしてのイメージが強い。
さらに言えば、楽曲。
つんくは、昭和歌謡曲の復権を目指していたのではないか。
ここで昭和歌謡曲というのはつまり、老若男女が楽しめる楽曲。抽象的に言えば、1つの物に大衆を巻き込むというか、そういう感じ。
実際、「LOVEマシーン」は当時誰もが知る名曲になった。
他方、おニャン子やAKBはどうか。
1つの物に大衆を巻き込むというより、大衆の多様なニーズに合った物を細かく切り取って売りさばいている印象が強い(この点はハロプロも同じか)。
私もポニーテールやらヘビーローテーションくらいは知っているけど、上の年代にAKBの曲がどれだけ知られているのか。
まあ、小林よしのりや田原総一朗も大好きなのだから老若男女が楽しんでいると言われればそうなのかもしれないけど(笑)。
しかしだからといって、秋元氏がたいしたことないとか言うつもりは全くないです。
お金を儲ける仕組みに特化していけば、必然的に彼(ら)のやり方になるはずであるし、それが悪とも思わない。
昔は例えば、聖子か明菜かの二択、あるいはキョンキョンも入れて三択で議論が成立するような平和な時代だった。家族みんなでザ・ベストテンやら夜ヒットやら紅白やらを観ていたわけです。
しかし今では十択、二十択いやそれ以上。いわゆるニーズの多様化ってやつ。
カリスマ性、アイドル性に対する消費速度の増大もあって、アイドル文化を商売として成り立たせるには、AKBのような大人数がどうしても必要になるし、それが同時にリスクの分散にもなるという時代の流れ(人数が多い分個性も多いといえるか疑問なしとしませんがその点はさておき)。
握手券商法だって違法DLに対抗するには最も効果的なやり方なのであって、インターネットの発達という時代に対応したうまいやり方だなと感心させられましたよ。
そのせいで庶民の感覚とズレたランキングになるわ大量のCDが中古屋に流れるわ・・・でもそうやってお金が流れたことで名曲が産まれなくなったのか?
AKBの曲がつまらないからといって、別に秋元氏がJ-POPを終わらせたわけではない。J-POPブーム、あるいはK-POPブームの残りカスをうまくアレンジしただけなのだから。
ポップスは時代を映す鏡とはまさにその通りであって、つまらない曲ばかり売れてるってことはつまらない時代だから当然のこと。つまらない時代に名曲なんて簡単にできやしない。
でもその時代に抗って名曲を作ろうという気概を持てるかどうか。それがアーティストの正しいあり方だと思うし、私は、つんくはそういう人だったと思う。
秋元氏も実はそうなのかもしれないが、今のところ私にはわからない。
将来AKBが「LOVEマシーン」のような曲を出したなら、それはそれで私も楽しませてもらいたいな、と思うわけです。
* 仕様変更により文字入力がしっくりこなくなったせいで文章もちょっと・・・はいw
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絶対誰も気づかないと思いますがdeathは不吉なので改名。
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