~語るべきことなど何もないのに~
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先週木曜日の午後
母が自宅で転倒し,股関節を骨折した。
慌てて電話に出ようとした際に自分で足の親指をズボンのすそにひっかけてしまい,腰から床に落ちたという。
そのとき側にいた親父は,起き上がれない母に対して心配どころか
「慌てて出ることなんてないんだ!」と罵倒するまさに鬼畜の所業。
もっとも,すぐに反省して家事も見舞いもマメにパキパキとこなしているのでそこはご愛嬌(・・・なのか??)
およそ人が転んだとき,というものは。
誰かをかばって怪我をするとかドラマチックな理由でもあれば納得しやすいが,
たいていはしょうもないことがきっかけであることが多い。
そのしょうもなさと傷の程度の落差があればあるほど悔しさが増す
というのは一般論としてありますが。
結果,母の左股関節の頭の部分にはヒビが入り,
最初は,股関節の頭を部分的に金属にすると医者から言われた。
しかしその15分くらい後,よくみるとそれほど深刻ではないから簡単な手術(ボルトを2,3本入れて固定する。オペだけなら30分程度)にするという。
受傷前と同じようには歩けないが,「不幸中の幸い」だと言われた。
年齢を考えればその通りだろうが,厳密にはすべて無事終わってから言って欲しいことではある。
てことで母は今病院のベッド。
そしてその転倒から,3日後の日曜日
母の,友人の旦那さんが亡くなった。
今の家に引っ越す前までいろいろ世話になったり,あるいはたまに世話をしたりとそれなりに親交があった人である。
「それなり」というのはまさに「それなり」で,両家は,簡単に言えば住む世界が違っていた。
相手方はその昔,小田急線の某駅から隣の駅まで他人の土地を踏まずに行けたという,大地主の娘とその婿。
それでいて夫婦とも非常に気さくで,金持ちのいやらしさなど微塵も感じさせない「本物の…」である。
私が推測するに,あちらさんは我々家族を結構気に入ってくれてて,もっと仲良くしたかったのではないかと思うが,
他方,うちの家族は成金になり損ねた卑屈な貧乏人だもんだから,あちらの太陽のような人柄と渡り合えるだけの度量がなかった。
といってもそれはもっぱら親父のことで。
昔,私がスキーに行くというときに,旦那さんが使わなくなったスキー靴と板をもらったことがあるのだが,そのときの親父の母に対する「命令」がまるで某銀行員。
すぐお返しをしろ!
倍にして返せ!
10倍返しだ!
そこまでは言わなかったけどそれに近いノリだった。
私の親父は昔から,金がなくても人におごることを良しとし,人からおごられることを良しとしない。
何かもらったら絶対に倍返し。
相手が上司だろうが取引先だろうが,お歳暮お中元は常に倍返しだったと聞く。
一見カッコよさげではあるが,コンプレックスの反動で人の厚意を踏みにじる可能性に気付いていない。
かといって相手を嫌っているわけではないので,これがまたややこしい。
それはさておき。
本当はもう少し話があるのだが,両家の親交が「それなり」にあったのに「それなり」にとどまった理由は,そういうボタンの掛け違い的なものだったんじゃないかという気がする。
我々が引っ越してからも,ここ数年は冬になると畑(もちろん自前)でとれたリンゴを段ボールでいただいたり,細々と付き合いは続いていた。
旦那さんが若年性アルツハイマーに罹ったとは聞いていたが,それ以上のことはよく知らなかった。
そんなある日,奥さんから久しぶりに電話がかかってきて,旦那さんが入院したと聞かされた。
それが3日前のこと。
たしかに慌てる必要はなかったが,結果的には慌ててでも出たい電話だった。
母にとっても,親父にとっても。
知らせを受けた親父は,母のいない部屋で,いつもより早めに床に就いた。
母が自宅で転倒し,股関節を骨折した。
慌てて電話に出ようとした際に自分で足の親指をズボンのすそにひっかけてしまい,腰から床に落ちたという。
そのとき側にいた親父は,起き上がれない母に対して心配どころか
「慌てて出ることなんてないんだ!」と罵倒するまさに鬼畜の所業。
もっとも,すぐに反省して家事も見舞いもマメにパキパキとこなしているのでそこはご愛嬌(・・・なのか??)
およそ人が転んだとき,というものは。
誰かをかばって怪我をするとかドラマチックな理由でもあれば納得しやすいが,
たいていはしょうもないことがきっかけであることが多い。
そのしょうもなさと傷の程度の落差があればあるほど悔しさが増す
というのは一般論としてありますが。
結果,母の左股関節の頭の部分にはヒビが入り,
最初は,股関節の頭を部分的に金属にすると医者から言われた。
しかしその15分くらい後,よくみるとそれほど深刻ではないから簡単な手術(ボルトを2,3本入れて固定する。オペだけなら30分程度)にするという。
受傷前と同じようには歩けないが,「不幸中の幸い」だと言われた。
年齢を考えればその通りだろうが,厳密にはすべて無事終わってから言って欲しいことではある。
てことで母は今病院のベッド。
そしてその転倒から,3日後の日曜日
母の,友人の旦那さんが亡くなった。
今の家に引っ越す前までいろいろ世話になったり,あるいはたまに世話をしたりとそれなりに親交があった人である。
「それなり」というのはまさに「それなり」で,両家は,簡単に言えば住む世界が違っていた。
相手方はその昔,小田急線の某駅から隣の駅まで他人の土地を踏まずに行けたという,大地主の娘とその婿。
それでいて夫婦とも非常に気さくで,金持ちのいやらしさなど微塵も感じさせない「本物の…」である。
私が推測するに,あちらさんは我々家族を結構気に入ってくれてて,もっと仲良くしたかったのではないかと思うが,
他方,うちの家族は成金になり損ねた卑屈な貧乏人だもんだから,あちらの太陽のような人柄と渡り合えるだけの度量がなかった。
といってもそれはもっぱら親父のことで。
昔,私がスキーに行くというときに,旦那さんが使わなくなったスキー靴と板をもらったことがあるのだが,そのときの親父の母に対する「命令」がまるで某銀行員。
すぐお返しをしろ!
倍にして返せ!
10倍返しだ!
そこまでは言わなかったけどそれに近いノリだった。
私の親父は昔から,金がなくても人におごることを良しとし,人からおごられることを良しとしない。
何かもらったら絶対に倍返し。
相手が上司だろうが取引先だろうが,お歳暮お中元は常に倍返しだったと聞く。
一見カッコよさげではあるが,コンプレックスの反動で人の厚意を踏みにじる可能性に気付いていない。
かといって相手を嫌っているわけではないので,これがまたややこしい。
それはさておき。
本当はもう少し話があるのだが,両家の親交が「それなり」にあったのに「それなり」にとどまった理由は,そういうボタンの掛け違い的なものだったんじゃないかという気がする。
我々が引っ越してからも,ここ数年は冬になると畑(もちろん自前)でとれたリンゴを段ボールでいただいたり,細々と付き合いは続いていた。
旦那さんが若年性アルツハイマーに罹ったとは聞いていたが,それ以上のことはよく知らなかった。
そんなある日,奥さんから久しぶりに電話がかかってきて,旦那さんが入院したと聞かされた。
それが3日前のこと。
たしかに慌てる必要はなかったが,結果的には慌ててでも出たい電話だった。
母にとっても,親父にとっても。
知らせを受けた親父は,母のいない部屋で,いつもより早めに床に就いた。
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絶対誰も気づかないと思いますがdeathは不吉なので改名。
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