~語るべきことなど何もないのに~
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一番の被害者は、4歳の女の子とその遺族である。
足利事件について考えるとき絶対に忘れてはならないのは、その1点に尽きると私は思う。
無実の人に虚偽の自白を強要した検察官の取調べとは、一体どのようなものだったのだろう。
それが取調べだけでなく、公判廷になってもなお否認できなくしてしまうほどの心理的圧迫とはどのようなものか。
体格のよい警察官の取調べではなく、司法試験に受かるようなエリートである検察官による取調べ。
それが、(女の子とその遺族の人生をさらに狂わせることになるような)自白を撤回できないほどに高圧的なものだったのか、私には全く想像できない。
可能性はかなり低いが、もしそれが明らかになる証拠があるなら、是非とも法廷に出していただきたいと思う。
当時証拠としての信憑性が低いDNA鑑定を信用したことが捜査熱心であるがゆえの勇み足だったとしても、無実の人間の側に立って考えれば、決して許されるものではない。しかし、自白とDNA鑑定の2点のみで被告人を有罪としたわけではなかろう。
また、再審開始まで長い年月がかかった原因が単に司法の怠慢にあったのか、それとも、判決が確定するまでに行った裁判に対する自負が裏目に出たのか。そのどちらかか、もしくは両方か。「司法の怠慢」なんて言葉のほうがもっと想像しにくいけどなんにせよ、確定判決がコロコロ再審で変わっていいなら、裁判なんて私でもやれるんですけどね。
まあ、そんなことは瑣末な話。
とにかく女の子と遺族が気の毒であるとしか言いようがない。
だから、この事件を語るときは必ずそこを出発点にしなければならないと思うし、同時に、冤罪を生み、真犯人を取り逃した原因が司法の側に一方的に帰責されるかのような意見に対しては、激しく違和感を覚える。
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絶対誰も気づかないと思いますがdeathは不吉なので改名。
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