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~語るべきことなど何もないのに~
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日曜の夜は,必ず「ヨルタモリ」を観ている。

昔から,適当に面白おかしい話をする飲み屋コントがツボだったこともあるが,理由はそれだけではない。



そもそもタモリという人間自体が持つ才能のマルチさはお昼の「笑っていいとも」で発揮しきれるものではなく。



かといって深夜の「タモリ倶楽部」は基本ディープなので,ついていける回とそうでない回の落差が激しい。




そういう意味では昼と深夜の間(といっても10時とか11時だが)にやる「ヨルタモリ」は,タモリの魅力を楽しむ上で非常にバランスが良いのである。





その「ヨルタモリ」。


トークの合間に,タモリがジャズ,サルサ,ボサノヴァなどのアーティストを呼び,その演奏に合わせて即興で歌うコーナーがある。


といっても歌詞はデタラメなので笑えるのだけど,しかし各ジャンルの特徴,雰囲気を上手く捉えているので,本物よりも本物らしく見える瞬間がある。そこに,タモリがタモリである所以を感じる。



タモリが他のタレントと決定的に違うのは,無意味さ故に馬鹿にされることを全く恐れていないこと。


実際,同番組のトーク中でも,最近のJ-POPを批判してなのか,

「歌詞に中途半端に意味を込められると頭にくるんだよね」

と軽く怒っていたことがある。

タモリの言葉を自分なりに翻訳すると,




頭の悪い奴,才能のない奴が,中途半端に言葉に思想を載せたところで心に響かない。

中途半端な言葉が邪魔をして,物事の本質に辿り着けない。

頭が悪くて才能もないくせに気取ってんじゃねえ。




というようなことが言いたいのだと思う。私個人は全くそんなことは思っていないが。


でもタモリがデタラメな歌い方をするのには,物事の本質をダイレクトに感じたい,感じさせたいという強いメッセージが感じられる。









さてここで,今話題の8.6秒バズーカ。



お笑い界に彗星のごとく現れたかと思えば,もうすでに一発屋だのつまらないだの批判され始めている。



私も彼らを殊更持ち上げる気はない。

つまらないという目で見ればつまらない。

そもそもラッスンゴレライには何の意味もない。

何の意味もないので,それを叩くのもまた無意味。





だがしかし,気になる。



ラッスンゴレライ

ちょちょちょちょっとまて・・・オニサン!

の間,抑揚,というか「ノリ」。


言葉の無意味さのおかげで,この「ノリ」が気持ちよく伝わってくる。

「面白い」というより,「楽しい」。






我々は,中途半端な意味しか込められない歌に飽き飽きしている。

今やカラオケボックスに行かないし,行っても歌わずにゲームをしたりスマホを弄るようなご時世。

たまに昔の歌も聞くけど当時の熱狂は思い出の彼方。結局は自分歳取っちゃったなあと嘆く始末。



そんな時代の流れの中でタモリの言葉を踏まえると,8.6秒がスススッと入ってきた理由が何となくわかるような気がするのである。




8.6秒が一発屋だからってそれがナニカ?

そういう中途半端な批判を上から目線で語る人間が一番頭にくるんだよねえ(byオレ)。












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絶対誰も気づかないと思いますがdeathは不吉なので改名。
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