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~語るべきことなど何もないのに~
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少し前の話だが、シリアで女性ジャーナリストが殺された件に関して、「自分で戦争地帯に行ったんだから自業自得」と書かれたネット記事があり、それを読んだ私は非常に腹が立った。


戦争地帯に行ったことのない人間が、



戦争地帯に危険覚悟で赴いた人間に対して、



「ピューリッツァー賞目当てでチャラチャラしてた」と断定して批判するとか。




その批判行為が軽率であると気づきもしない文章。



そしてその程度の文章にギャラが発生しているという。これに怒らずして何に怒る。










また、近頃中国において日本企業が不買運動、襲撃を受けるなどのニュースについて、


「中国に行った奴が悪い」


「中国と商売するのが悪い」


と自業自得だなどと言い出す奴がやはり出てくる。




こういうのを見ると、たしかにネトウヨはろくでもないと認めざるを得ない。








まあそれでも。




掲示板で煽るか、テレビ局付近で行儀よくデモ行進する程度なのでそれほど有害とまでは言えない(注:ここに反原発デモは含まない。)









しかし、公人はどうか。ぶっちゃけ東京都知事とか。






尖閣の周りに中国の船が来たニュースに関して、「不法侵入だから追っ払えばいい」とコメントしたという。










しかしそれは誰がやる?







国がやる。








では戦争になったら?











ここで「アメリカに手伝ってもらう」と答えてしまう正直な人にはご退場願うとして。










正直な話、慎太郎が購入すると言った当初、私も「慎太郎さんカッケー」と思ってしまったのであまり強くは言えないが、




今現在中国にいる日本人、日本企業が危険に曝されている状況をみると、とてもそんなのんきな事は言えない。



「追い払えばいい。ただし国がやれ」という正論に、何がしかの「力」が宿るというなら話は別だが。








以前の記事でも述べたとおり、尖閣問題が沸騰したきっかけを作った責任は、日米関係をこじらせた鳩山政権にある。




しかし、問題の火に油を注いだのは慎太郎だと言わざるを得ない。



もしも都が購入し、漁師のために掘っ立て小屋を作って実効支配をアピールしようものなら、今の事態では済まないだろう。

政府が買ったのは、慎太郎が中国を無駄に刺激することで想定される最悪の事態を回避するためだった、と私は推測する。

加えて言えば、地権者は一転して政府に売ったのは金に目がくらんせいでは決してないことも容易に想像できる。








慎太郎は、中国のデモが暴徒化して日本人を襲撃すると予期していただろうか。


予期していたとして、何か具体案は用意していただろうか。







おそらくしていない。

だって、そもそも中国で起こってる事件について、都知事にできることは何もないのだから。




中国と対等ににらみ合うために、核武装なり憲法九条の改正なりは将来的に夢見ていたかもしれないが、それでは今現在切迫した危険に対処できないのは明らか。




尖閣を買うと言った動機の根底にある理想を理解してやりたいが、残念ながら、日本国民の全員が全員、中国と戦争してでも~と考えていたわけではない。






沖縄県知事は「尖閣問題は国と国の問題だから口を出さない」と言ってネトウヨからは批判されているようだが、お門違いというものだろう。




毅然とした態度で事態を悪化させるでもなく、土下座ばかりで誇りを失うでもない。
そんなバランスのとれた理想的な外交スタイルをとることは、日本の置かれた環境や歴史からして非常に困難。



そうだとすれば、腰抜けとの謗りを受けたとしても、なんとか事なかれ主義でやりすごすしかない、と昔の政治家と官僚は考えていたのではないかと妄想する。

正論だけ吐いて敵に勝てるなら苦労はしない。



現場を知らない人間の言葉に振り回されて現場の人間が苦労する。そんなことは15年前から某刑事ドラマでも指摘していたこと。











まあ、この機会に、日本企業も中国への依存体質から脱却したらいい。
この辺は、事故らなければコスト安だが事故れば莫大なコストが生じる点で原発問題にも通ずるものがある。


今すぐは無理でも、将来目指すべき方向。









そういえば。








ミャンマーのアウンサンスーチーさんは、ノーベル平和賞の受賞演説で、



「完全な世界平和の実現は到達できない目標だ。


でも、私たちは星に導かれる砂漠の旅人のように、平和を目指して旅を続けなければならない」




とおっしゃったそうで。

こんな風に重厚で美しい言葉を話すことのできる政治家はいないものか。なんかため息出ちゃいますねえ。





















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絶対誰も気づかないと思いますがdeathは不吉なので改名。
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